岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 救命救急・災害医学講座 教授の中尾篤典先生が、医学に関するおもしろ話を解説します。医学の奥深さに触れ、生体や疾患への関心が高まるような内容をお届けします。

秀吉は「リフィーデイング症候群」を知っていた!?

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高校の化学の授業で、人魂(鬼火)の原因はリンだと習いました。土葬された遺体からリンが染み出し発光するというのが、その原理だと聞きました。リンは生体にとって重要な電解質であり、血中のリン濃度が高すぎても低すぎても問題が生じます。今回は、リンのバランスが崩れたときに起こる病態について解説します。

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更新日:2018/07/02

エナジードリンクは危険!?

エナジードリンクが、日本の市場に出て久しくなります。米国に住んでいたころ、学生がパーティで、エナジードリンクをお酒と一緒に飲んでいるのをよく見かけました。学生に聞いてみると、「よりアルコールに酔えて、気分が高揚する」と説明してくれました。今回は、エナジードリンクに多く含まれるカフェインについてお話しします。

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更新日:2018/03/01

毒ガスの一酸化炭素は命を救う?

ご存じのように、一酸化炭素(CO)は一種の毒ガスです。救急外来にも、練炭による自殺目的の患者さんや、焼き鳥屋さんなど炭火を使う職業の方、あるいは工業施設の作業員など、CO中毒の患者さんが多く運ばれてきます。今回は、そのCOの生体の中での重要な働きについて紹介しましょう。

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更新日:2017/12/01

便に着目した新たなダイエット法とは

クロストリジウム・ディフィシル感染症など、腸内細菌叢の乱れが関与する疾患に対する治療として、患者さんの体内に、健康な腸内細菌叢をもつドナーの「便」を注入することで善玉菌を移植させる「糞便移植」が行われています。この糞便移植は、将来、有力なダイエット法として注目されるかもしれないのです。今回は、そんな可能性をも秘めた、腸内細菌についてお話しします。

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更新日:2017/03/01

プロスタグランジンの不思議

プロスタグランジンは、人体の多くの組織や器官に存在し、さまざまな役割を担っているホルモンです。具体的には、血圧低下作用や筋肉の収縮作用、黄体退行作用、血管拡張作用などをもちます。今回は、プロスタグランジンの秘密について、紹介しましょう。

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更新日:2016/10/03

ジギタリス中毒と似た毒性をもつ植物とは

道路沿いの緑化や防音を目的に植えられている私たちの身近な花木で、ジギタリス中毒に似た毒性をもつものがあります。中毒学は薬理学と関係が深く、救急現場では薬剤師に大きなアイデアをもらうことが少なからずあります。薬の副作用に詳しい薬剤師が「これってジギタリス中毒に似ていますよね」と言ってくれることが大きな診断のヒントになることもあるのです。今回は、事故の報告例が少なくない植物について、紹介しましょう。

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更新日:2016/07/01

薬を飲んだらものが青く見えるようになった!?

「薬を飲んだら、新聞が青っぽく見えるようになった。青い錠剤だからだろうか。何か悪いことが起こっていないか調べてほしい」――。ある日、そんな患者さんが救急外来に来られました。

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更新日:2016/04/01

話題の水素水は怪しい水か?

水素水をご存知ですか? 最近はスポーツジムや美容のサロンで水素水サーバーが置かれていたり、通信販売などでも購入できるようになっています。また、最近では医療ガスとしても注目されています。今回は水素水のお話です。

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更新日:2016/01/06

Nakao Atsunori
中尾篤典氏について



岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 救命救急・災害医学講座 教授。平成4年岡山大学卒業、岡山大学にて博士課程修了。姫路赤十字病院、庄原赤十字病院、ピッツバーグ大学外科、兵庫医科大学 救急・災害医療学講座教授を経て2016年4月から現職。専門分野は、救命救急、外傷、侵襲学、医療ガス。救急科専門医、外科専門医、指導医、日本消化器外科学会認定医、麻酔科標榜医、JPTEC世話人、ISLSディレクター、MCLS世話人、ICLSディレクター、日本臓器保存生物医学会評議員、Member of International Transplantation Congress, Member of Society of University Surgeon, Member of International Society of Experimental Microsurgery

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最終更新日:2018/03/01